ジロデトリオゾン(英語表記)Anne Louis Girodet-Trioson

改訂新版 世界大百科事典 「ジロデトリオゾン」の意味・わかりやすい解説

ジロデ・トリオゾン
Anne Louis Girodet-Trioson
生没年:1767-1824

フランス新古典主義の画家。モンタルジMontargis生れ。パリに出て医師トリオゾンのもとに同居し,のち養子となる。1785年ダビッドアトリエに入り,89年にローマ賞を獲得してローマに留学,レオナルド・ダ・ビンチやコレッジョスフマート(ぼかし技法)を研究する。帰国後は主題の上ではダビッドの歴史画を離れ,ロマン主義的主題の作品(《エンデュミオンの眠り》《オシアン》《アタラ埋葬》など)を多く手がける。しかし,彼の性向は新古典主義の冷たく整った完成様式と構図を離れることなく,ダビッド以降の新古典主義の支柱としての役目を果たした。
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