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スアレス すあれすFrancisco de Suárez

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スアレス(Francisco de Surez)
すあれす
Francisco de Surez
(1548―1617)

スペインの哲学者、神学者。新スコラ学派の祖。グラナダの生まれ。イエズス会に入り、サラマンカ大学に学び、各地の神学校、大学の教授を歴任した。彼の業績の中心は形而上(けいじじょう)学および法哲学にあり、『形而上学論究』Disputationes metaphysicaeをはじめとして多くの著作がある。その形而上学は、アリストテレスからトマス主義の流れに位置するが、独自のものであり、その学殖に基づきそれまでのスコラ哲学における形而上学の諸問題を網羅した体系をなしており、以後長期にわたってカトリック系大学のみならず、多くのプロテスタント系大学の思想にまで大きな影響を及ぼした。法哲学に関して、彼は義務を核心に据えた理論を展開し、自然法の中世的理解から近代的理解への移行をもたらし、グロティウスへの影響も大きい。[清水哲郎]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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