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スウォワツキ Słowacki, Juliusz

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

スウォワツキ
Słowacki, Juliusz

[生]1809.8.23. クシェミェニェツ
[没]1849.4.3. パリ
ポーランドの詩人。 A.ミツケーウィチ,Z.クラシンスキとともにポーランド・ロマン主義三大詩人の一人。ウィルノの大学で学んだのち,1831年以後パリ,スイス,イタリアに住み,36~37年に東洋を旅し,パリに戻った。代表作『コルディアン』 Kordian (1834) は,ロシア皇帝のポーランド国王としての戴冠式と,皇帝を殺害すべき使命をおびたハムレット的主人公の物語詩。ほかに『リラ・ウェネーダ』 Lilla Weneda (40) ,『精霊王』 Król Duch (47,未完) など。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

スウォワツキ
すうぉわつき
Juliusz Sowacki
(1809―1849)

ポーランドの詩人、劇作家。大学教授の家に生まれ、ウィルノ(ウィリニウス)大学法学部を卒業した。ミツキェビッチとともに、ロマン主義文学の創始者とされる。膨大な数に上る叙情詩、叙事詩を残したが、その作風はむずかしい詩語をふんだんに使った独創的なものである。彼はまた近代ポーランド演劇の創始者でもあり、西欧ロマン主義につながる多彩な形式の幻想的な戯曲『コルディアン』(1833)、『バラディーナ』(1834)、『リラ・ウェネーダ』(1840)などを書いた。また、祖国独立を願う愛国的詩人として1830~31年のポーランド蜂起(ほうき)に際しては一連の詩でこれにこたえた。31年以後は亡命生活に入り、スイス、イタリアに滞在し、パリで没したが、遺骸(いがい)は故国に運ばれ、南部の都市クラクフのバベル聖堂に納められた。19世紀末の文学運動「若きポーランド」の作家たちは彼を師と仰いだ。[吉上昭三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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