スッタ・ニパータ(読み)すったにぱーた(その他表記)Suttanipāta

日本大百科全書(ニッポニカ) 「スッタ・ニパータ」の意味・わかりやすい解説

スッタ・ニパータ
すったにぱーた
Suttanipāta

仏教の最初期のパーリ語による経典スッタは経、ニパータは集まり、あわせて「経集」となるが、多くの翻訳は『ブッダことば』と題する。その用語や内容などからみて、現在伝わる経典中の最古の資料と考えられている。全5章よりなり、その第4章だけが独立の経として漢訳された(『仏説義足(ぎそく)経』)ほか、一部が個別的に引用されて漢訳もある。それら諸経典への引用からしても、これの古いことが知られる。主要部分はすべて詩(韻文)で、計1149詩を数える。ただし説明のための散文がところどころに付されている。その内容はきわめて素朴で平易でありつつ、人生の真実にそのまま触れ、仏教術語を用いずに、釈迦(しゃか)の教え、ないし原始仏教核心を、むしろ淡々と語る。仏教思想の源泉を知るのに最適の書といえる。

[三枝充悳]

『中村元訳『ブッダのことば――スッタニパータ』(岩波文庫)』

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

関連語 岩波文庫

福岡県福岡市博多区の櫛田神社の夏祭り。壮麗な山笠で知られる。今日,山笠には飾り山笠と舁き山笠(かきやまがさ)の 2種類がある。明治時代に電線が架設されて以降,物語場面の人形などを飾りつけた高さ 15m...

博多祇園山笠の用語解説を読む