ストーム堆積物(読み)ストームたいせきぶつ

最新 地学事典 「ストーム堆積物」の解説

ストームたいせきぶつ
ストーム堆積物

storm deposits

嵐の際の強い波浪の振動流,および波浪とそれにより引き起こされた水流との複合流によって形成された堆積物の総称。含まれる堆積物の範囲については,形成される場により多様であること,重力流堆積物の性格を帯びたものについて,どこまでを含めるべきかの見解の相違などのため,必ずしも一致していない。嵐に際して形成される堆積物は,後浜や潟ではウォッシュオーバーが卓越するため,海草貝殻(片)の集積物やウォッシュオーバーファンの形成が行われやすい。前浜や外浜では侵食が卓越し,晴天時にも波浪の作用を受けた堆積物が形成されることなどのため,ストーム堆積物のみを抽出することは難しい。外浜の外縁部付近では,スウェール状斜交成層や融合したハンモック状斜交成層をもつ砂質堆積物の累重したものが形成され,陸棚の沖合側に向かって,順次,塊状級化部やハンモック状斜交成層,波浪リップルをもつ砂岩層,さらには平行葉理と水流リップルをもつ砂岩層などが形成される。砂岩層の層厚は沖側に向かって薄くなり,互層する泥層の割合が増加する。外浜下部付近から陸棚にかけての,層状のストーム堆積物にはhummocky sequence, テンペスタイトなどの名称が用いられている。

執筆者:

参照項目:テンペスタイト

出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

春になって暖かくなりかけた頃、急に寒さが戻って、地面などがまた凍りつく。《 季語・春 》[初出の実例]「七瀬御秡 同晦日也。〈略〉雪汁いてかへる」(出典:俳諧・誹諧初学抄(1641)初春)...

凍返るの用語解説を読む