セイシカズラ(読み)せいしかずら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「セイシカズラ」の意味・わかりやすい解説

セイシカズラ
せいしかずら / 青紫葛
[学] Cissus javana DC.
Cissus discolor Bl.

ブドウ科(APG分類:ブドウ科)シッサス属の常緑多年生つる草。古い茎は木質化し、若い茎は淡暗赤紫色で、節部から巻きひげを出して他物に巻き付く。葉は長心臓形で長さ8~12センチメートル、暗緑褐色地で全体にビロード状の光沢を帯び、脈間には銀白色斑(ふ)があり、裏面は暗赤紫色で美しい。インドネシア原産で、高温多湿を好み、冬は12℃以上が好ましい。低温では落葉し、休眠状態になる。挿木で殖やし、行灯(あんどん)仕立てや吊(つ)り鉢に向く観葉植物である。半日陰くらいで育てると、葉色がさえる。

 シッサス属は熱帯各地に約350種分布する。日本に近年導入されたエレンダニカ種は強健で、観葉吊り鉢物とされる。

[高林成年 2019年10月18日]

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百科事典マイペディア 「セイシカズラ」の意味・わかりやすい解説

セイシカズラ

シサス

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世界大百科事典(旧版)内のセイシカズラの言及

【シッサス】より

…茎葉や果実を食用にする種はいくつかあるが,主として斑入りとなる葉や多肉化した形を観賞するため栽培され,その代表的なものに次のようなものがある。セイシカズラC.javana DC.(=C.discolor Bl.)(英名two‐colo(u)red cissus,trailing begonia)は,ジャワ島産で,長卵形で基部が心形となった葉は白銀色の斑点があり,裏は赤紫色で美しい無毛のつる植物である。花は小さく,葉に対生する短い花枝に密につく。…

※「セイシカズラ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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