セツブンソウ(節分草)(読み)セツブンソウ(英語表記)Eranthis pinnatifida

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

セツブンソウ(節分草)
セツブンソウ
Eranthis pinnatifida

キンポウゲ科の小型の多年草。関東以西の本州に分布し,山の木陰に生える。地中球状塊茎があり,その頂部から茎や葉が伸び,下部からひげ根を出す。根出葉は5~10cmの細い葉柄があり,ほぼ五角形の葉身は3深裂し,側片はさらに2深裂したうえ,各裂片は羽状に切れ込んでいる。春,非常に早く,茎の頂部に深くいくつにも裂けた無柄の葉 (総包) がつき,さらにその上部に径 2cmの白花を1個つける。萼片は5枚あり白色の花弁状で大きく,花弁は黄色で小さくふたまたに分れて基部蜜腺をつける。淡紫色の葯 (やく) をもった多数のおしべがある。心皮は1~5個。節分の頃開花するのでこの名がある。

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世界大百科事典 第2版の解説

セツブンソウ【セツブンソウ(節分草) Eranthis pinnatifida Maxim.】

日本の中部山地の半陰地に野生するキンポウゲ科の球根性の多年草(イラスト)。2月の節分ごろに,他の花にさきがけて咲くところから和名がつけられた。属の学名ギリシア語のear(春)とanthos(花)に由来する。地下に小さい球状の塊茎をもつ。2月ごろ,7~8cmの茎を伸ばし,その頂に径2cmぐらいのかれんな白色5弁花を1輪咲かせる。花弁にみえるのは萼片で,花弁は退化してみつ槽となっているが目だたない。細い長柄のある深裂する根生葉をつけ,茎の上部に同様に深裂する苞状葉を輪生する。

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