ゼレナー-ホラのネポムークの聖ヨハネ巡礼教会(読み)ゼレナーホラのネポムークのせいヨハネじゅんれいきょうかい

世界遺産詳解 の解説

ゼレナーホラのネポムークのせいヨハネじゅんれいきょうかい【ゼレナー-ホラのネポムークの聖ヨハネ巡礼教会】

1994年に登録されたチェコの世界遺産(文化遺産)。聖ヨハネ巡礼教会は、首都プラハ南東のボヘミア地方とモラビア地方の境界にあるモラビア高地のゼレナー・ホラに位置し、シトー会修道院の大修道院長、ヴァーツラフ・ヴェイムルヴァにより建設されたベネディクト派のカトリック教会。1419~1439年のフス戦争(ボヘミアとポーランドを中心とするフス派信者と、それを異端としたカトリックを正当とする神聖ローマ帝国の間で戦われた戦争)により、この教会堂は破壊されたが、18世紀に再建された。教会堂には、5つの門があり、五角形の5つの礼拝堂が五角形になるように配置されている。また、聖堂には三角形の窓があり、三位一体を表す3人の小天使が配置されている。この教会堂にまつわる「5」と「3」の数字は、時の権力に屈することなく1393年に、53歳で殉教したカトリックの聖人、ヤン・ネポムツキーを祀るものであるとの説がある。◇英名はPilgrimage Church of St John of Nepomuk at Zelená Hora

出典 講談社世界遺産詳解について 情報