翻訳|solicitor
イギリス(ここでは、イングランドとウェールズをさす)の弁護士の一種。バリスターbarrister(法廷弁護士と訳される)が高等法院などの主要な裁判所における弁論を行うのに対し、ソリシターは、訴訟事件の依頼を受け、依頼人と直接に折衝し、事実の調査などをして事実の摘要書を作成し、バリスターに回す事務的仕事などをしている(従来は事務弁護士、廷外弁護士とよばれたことがある)。また、ソリシターは、一般的な法的助言、不動産の売買・譲渡の交渉、遺言書の作成、検認事務、会社事務など多方面にわたる職務を行っている。最近では、ソリシターが弁論できる裁判所の範囲は広がってきている。
[堀部政男]
…これに対し,代理を職能とする弁護士は裁判所の職員とみなされ,そのような従属性のゆえに独自のギルドをもつことができず,紳士階級の周辺部分に位置することとなった。イギリスのアトーニーattorneyないしソリシターsolicitorがその一例であって,今日ではほぼバリスターと肩を並べる地位にいるが,そのためには19世紀末以来の悪戦苦闘を余儀なくされた。 既述のとおり,弁護士の二元性ないし多元性は,代理制度についての特殊中世的認識に基づいて発生したものであるから,近代法的視点からすれば合理性を欠いている。…
…上位の弁護士(サージャント,のちにはバリスターbarrister)が〈法曹一元〉の制度のもとに裁判官と一体感をもち,経験的・技術的な法学教育によるギルド的形態での法律家養成を行った(これがコモン・ローの中核的な担い手となる)。下位の弁護士たるアターニーattorneyは裁判所の監督に服すべき存在とみられていたが,16世紀にバリスターとは独立の法律家層を形成し,新たに成立したソリシターsolicitorとともに一つの階層にまとまっていった。イギリスは法律実務家の国であり,法形成における指導的地位は法曹一元の裁判官が占め,大学の法学者による寄与は大陸に比べてずっと低い。…
※「ソリシター」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...
12/17 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
11/21 日本大百科全書(ニッポニカ)を更新
10/29 小学館の図鑑NEO[新版]動物を追加
10/22 デジタル大辞泉を更新
10/22 デジタル大辞泉プラスを更新