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遺言書 ゆいごんしょTestament

翻訳|Testament

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

遺言書
ゆいごんしょ
Testament

『大遺言書』 Grand Testamentと呼ばれる。フランスの詩人フランソア・ビヨンの代表作。 1461年末から 62年4月までの間の制作と推定される。8音綴8行連句の詩 186編,バラード,ロンドーなどの詩 22編から成り,全体で 2023行。前作『形身分けの歌』 (『小遺言書』と呼ばれる) 同様,実際の遺言書の形式をかり,多様な階層に属する実在の人物を登場させ,風刺と諧謔に満ちた世界をつくり上げている。また,その間にみせる抒情性は以前の作品にはみられない深みをもち,中世末期の最高傑作と目される。語法の晦渋さはいまなお多くの論議を呼んでいる。

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デジタル大辞泉の解説

ゆいごん‐しょ【遺言書】

遺言状」に同じ。

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大辞林 第三版の解説

ゆいごんしょ【遺言書】

遺言状。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

遺言書
ゆいごんしょ
Le Testament

フランスの15世紀最大の詩人フランソア・ビヨンの代表的詩集。『遺言詩集』ともいう。詩人が大放浪を終えてパリに帰り、その入市の批准を待っている間に書かれたと推定される(1462年の2~3月の間)。2023行の大作。当時の現実的遺言書式にのっとり、聖三位(さんみ)一体の称名に始まり、埋葬式、墓地、決別のことばをもって終わっている。しかし現実には彼はこの書式を自己の感情吐露の具として使っているので、現実に生存しビヨンとなんらかの関係をもった人々に対し、その関係の内容に関連して、あるいは復讐(ふくしゅう)の表現となり、あるいは感謝の表現となっている。そういう個人感情の表現のほかに、詩人は、死、老、愛、美、醜そのほか人生の大問題についての、自己の瞑想(めいそう)、または感懐を記述している。[佐藤輝夫]
『鈴木信太郎訳『ヴィヨン遺言詩集』(1961・筑摩書房) ▽佐藤輝夫訳『ヴィヨン大遺言書』(1953・創元社)』

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