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弁論 べんろんVerhandlung

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

弁論
べんろん
Verhandlung

(1) 民事訴訟では,対立する当事者が,おのおの自己の請求の理由があることを主張するために,あるいは相手方の主張を排斥するために行う陳述および証拠の申し出をいう。弁論は口頭によってするのが原則であるが,書面による弁論も可能である。前者による場合,弁論は口頭弁論同義に用いられる。

(2) 刑事訴訟では,第1に公判手続と同義に用いられ,第2に当事者の尋問と陳述を意味し,第3に証拠調べ終了後,特に被告人側からの事実および法律についての意見を陳述することをさし,検察側の論告に対して用いられる。

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デジタル大辞泉の解説

べん‐ろん【弁論/×辯論】

[名](スル)
大勢の前で、意見を述べること。「壇上で―する」「―大会」
互いに論じ合うこと。また、その議論。
法律用語。
民事訴訟法上、訴訟当事者の陳述。→口頭弁論
刑事訴訟法上、公判手続きのこと。特に、公判期日における訴訟関係人の陳述。→最終弁論

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百科事典マイペディアの解説

弁論【べんろん】

(1)民事訴訟では,当事者が裁判のための資料を提出する行為。これは口頭で行われるから口頭弁論と同義。→争点整理手続(2)刑事訴訟では,a.公判手続,b.当事者の尋問・陳述,c.証拠調べ後に当事者(特に被告人側)が事実および法律について意見を述べること,の3種の意味がある。
→関連項目差戻し

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世界大百科事典 第2版の解説

べんろん【弁論】

狭義では訴訟において当事者(代理人,弁護人を含む)が行う陳述,広義ではそれの行われる手続をいう。近代訴訟法は,弁論が公開法廷で口頭でなされることを原則とするので,口頭弁論と称せられることも少なくない(民事訴訟法87条,刑事訴訟法43条)。なお,刑事訴訟での慣用語として,証拠調べが終わった後の意見陳述のうち,弁護人がするもの(刑事訴訟法293条2項)をとくに弁論と呼ぶこともある。 狭義の弁論を現実になしうる資格を弁論能力,または演述能力という。

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大辞林 第三版の解説

べんろん【弁論】

( 名 ) スル
人々の前で意見を述べて論ずること。 「 -大会」
互いに論じ合うこと。 「何ぞ喋々-するを得んや/世路日記 香水
公判における訴訟当事者の陳述。また、公判手続全体をもいう。 → 口頭弁論最終弁論

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世界大百科事典内の弁論の言及

【公判】より

…なお,審理が円滑に進められるためには法廷の秩序を維持することが必要であり,その見地から裁判所に法廷警察権が与えられ,退廷,さらには監置・過料の制裁を科することが認められる(法廷秩序)。 公判期日には,冒頭手続,証拠調べ,弁論を経て,最後に判決が言い渡される。(1)冒頭手続では,出頭した者が被告人本人であることの確認(人定質問)の後,検察官が起訴状を朗読する。…

※「弁論」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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