ソールズベリー平野(読み)ソールズベリーへいや(英語表記)Salisbury Plain

翻訳|Salisbury Plain

改訂新版 世界大百科事典 「ソールズベリー平野」の意味・わかりやすい解説

ソールズベリー平野 (ソールズベリーへいや)
Salisbury Plain

イギリス,イングランド南西部,ウィルトシャー中部にある平野。面積約775km2ウェセックス丘陵の一部をなす白亜層の波浪状丘陵で,北はピュージー河谷で限られるが,他の境界は不明瞭。エーボン川水系の河川が丘陵面を浸食し,幅広い谷底は草地斜面は放牧地となって,酪農を中心に牧羊,混合農業が行われる。不毛地も多く,軍隊の演習地に利用される。先史時代より人類の居住が進み,ストーンヘンジなどの巨石記念物をはじめ遺跡が多い。T.ハーディの小説《テス》の舞台ともなった。平野南端のソールズベリーが中心都市である。
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出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ソールズベリー平野」の意味・わかりやすい解説

ソールズベリー平野
そーるずべりーへいや
Salisbury Plain

イギリス、イングランド南部、ウィルトシャー県中央部の平原。中生代白亜紀層のチョークからなる標高200メートル以下の低い丘陵である。平野を侵食する数本の河川が南縁のソールズベリー市付近で合流し、エイボン川となってワイト島西側でイギリス海峡に注いでいる。先史時代には文化接触の重要地点となり、ストーンヘンジに代表される巨石記念物が残っている。

[小池一之]


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