タカクマヒキオコシ(読み)たかくまひきおこし

日本大百科全書(ニッポニカ) 「タカクマヒキオコシ」の意味・わかりやすい解説

タカクマヒキオコシ
たかくまひきおこし / 高隈引起
[学] Isodon shikokianus (Makino) Hara var. intermedius (Kudô) Murata
Rabdosia shikokiana (Makino) Hara var. intermedia (Kudô) Hara

シソ科(APG分類:シソ科)の多年草。茎は断面が四角形で分枝し、高さ50~80センチメートル、下向きの毛がある。葉は対生し、披針(ひしん)形で、まばらに毛がある。秋、まばらな総状花序をつくり、長さ約1センチメートルの筒形の青紫色花を開く。林縁の半日陰に生え、関東地方以西の本州のおもに太平洋側、四国、九州に分布する。基本種のミヤマヒキオコシは花は小さく、四国の高山に分布する。変種のサンインヒキオコシは花が約1.5センチメートルと大きく、本州中部以西の日本海側の山地に分布する。

村田 源 2021年9月17日]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

USスチール買収問題

日本製鉄は2023年12月、約141億ドル(約2兆2千億円)で米鉄鋼大手USスチールを完全子会社化する計画を発表した。国内の鉄鋼市場が先細る中、先進国最大の米国市場で、高級鋼材需要を取り込み、競争力...

USスチール買収問題の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android