タコ(蛸/章魚)(読み)タコ

百科事典マイペディア 「タコ(蛸/章魚)」の意味・わかりやすい解説

タコ(蛸/章魚)【タコ】

軟体動物頭足綱のうち,現生では八腕形目,コウモリダコ目を総称。体後部に鰭(ひれ)がなく,また触腕もない。外套(がいとう)膜の縁はイカ類のように開かずほとんど閉じている。えらは1対。腕の吸盤は2列のものが多い。吸盤は肉質で,疲労するとすぐ表面が剥離(はくり)する。日本近海には約40種いるとされる。すべて海産で,カイダコ,アミダコのように海面に浮遊するもの,マダコのように比較的沿岸にすむもの,チヒロダコ,クロダコのように数百〜数千mの深海にすむものなどがある。マダコ,ミズダコイイダコなどタコ類は,世界で年間約25〜35万tの漁獲があり,水産上重要。
→関連項目蛸壺

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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