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蛸壺 タコツボ

4件 の用語解説(蛸壺の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

たこ‐つぼ【××壺】

海底に沈め、が入るのを待って引き上げる素焼きの壺。 夏》
戦場で、兵士一人が隠れるために掘った穴。
自分だけ、または仲間内だけの狭い世界に閉じこもっていて、外部に目を向けないことのたとえ。「業界の蛸壺化を懸念する」

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百科事典マイペディアの解説

蛸壺【たこつぼ】

タコの穴居性を利用してその中へ誘導し捕獲する漁具。1本の幹縄に,陶製の壺(口径10cm,深さ25cmほど)を結着させた枝縄を多数つけ,海底に敷設する。水切りをよくするため壺の底には小穴をあけ,新品はしばらく海水中でフジツボなどを付着させ目だたなくする。
→関連項目漁具

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世界大百科事典 第2版の解説

たこつぼ【蛸壺】

蛸突きとともにタコ漁の一つである。海底の穴や岩かげに入ることを好むタコの習性を利用して,素焼きの蛸壺を作り,これに縄をかけて海底に据え,1,2昼夜放置して未明に引きあげて獲る。100尋(ひろ)ぐらいの1本の縄に50から70の蛸壺をつけ,1艘の船に5,6本積んで,海底に流し据える。その縄の端に桐の木のウキや麦わらの束をくくりつけておく。かつては2人の漁民が船に乗り込み,くりあげ作業に従事したが,最近は機械でこれをくりあげている。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

蛸壺
たこつぼ

タコが海底穴に潜む習性を利用して捕獲する漁具。素焼の壺で、大きさや構造など地方によって多少異なるが、普通、口径10~20センチメートル、深さ20~40センチメートル、重量1~1.5キログラム。操業方法は、100~200メートルの幹縄(みきなわ)に5~10メートル間隔に1メートル程度の枝縄をつけ、その先に壺を1個ずつ結び付ける。これを一筋(ひとすじ)とし、タコが生息していそうな岩礁付近の海底に10~20筋を投入する。2、3日間放置してから幹縄をたぐって壺をあげ、中に入ったタコを船内に収納し、からになった壺はふたたび海中に投入する。漁獲性能をよくするため、コンクリートあるいはプラスチック製の壺の中に餌(えさ)を入れ、タコが餌をとると蓋(ふた)が閉じる有蓋(ゆうがい)式蛸壺も使用されている。このほか、イイダコをとるために用いるアカニシやナガニシなどの貝殻や、ミズダコをとるために用いる木製の箱形のものもある。[吉原喜好]

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世界大百科事典内の蛸壺の言及

【漁具】より

…(2)陥穽具類 定置網に匹敵するような大規模なものもあるえり類から,アカニシなどの殻を利用するイイダコ壺まで大小・形状さまざまであるが,なんらかの方法で対象種を誘集し,出にくい構造の漁具内に入らせる原理は共通である。餌を使うものが多いが,移動経路を知って仕掛けたり,産卵床(イカ籠),生息場所(蛸壺)を提供したりするものもある。せん,(うけ),どう,もんどりなどはおもに河川・湖沼で用いられる。…

【タコ(蛸∥章魚)】より

…餌は巣穴にもち帰るか,または手近な穴に身を隠すかして食べる。この性質を利用した漁法が蛸壺で,タコの好みそうな容積をもつ入れ物をはえなわ式に海底に敷設する。以前は素焼きのつぼを用いたので〈蛸壺〉とか〈蛸がめ〉といわれたが,今はセメント製のものを用い,中にカニを餌としてつるしたり,タコが入るとふたの閉まるようなものさえある。…

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