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タルバーグ Irving Thalberg

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世界大百科事典 第2版の解説

タルバーグ【Irving Thalberg】

1899‐1936
アメリカの映画製作者。ハリウッドの〈タイクーン(帝王)〉と呼ばれた実力者のなかでも際だった才能を見せた。ユダヤ系ドイツ人の両親の下にニューヨークブルックリン生まれる。ユニバーサルの創立者カール・レムリの秘書をへてルイス・B.メイヤーのもとでMGMの製作担当となり,ミュージカル映画の製作の着想など,MGMの黄金期の業績はタルバーグの創造的才能によるところ多大であるとされている。地位や権力によって〈君臨〉した他の〈タイクーン〉とは異なり,たとえば《グリード》(1924)をめぐって監督のシュトロハイムと対決して編集権は製作者にあることを論理的に主張する一方,《ビッグパレード》(1925)の製作には費用を惜しまず,監督のキングビダースペクタクル場面を追加撮影させたりして,〈タルバーグは映画をつくるのではなく,映画をつくり直すのだ〉といわれた。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のタルバーグの言及

【ミュージカル映画】より


[ミュージカル映画の誕生]
 1920年代の初めにレコードを通じて全米のアイドルとなっていたアル・ジョルスンAl Jolson(1886‐1950)が,ワーナー・ブラザースの実験的なサウンド短編《エープリル・シャワーズ》(1926)につづく《ジャズ・シンガー》(1927)で《マイ・マミー》や《ブルー・スカイ》を歌ったとき,〈トーキー映画〉と〈ミュージカル映画〉が同時に誕生した。その後,ミュージカル映画はハリウッドの各社で次々につくられたが,そのなかで,MGMのアービング・タルバーグが2人の若いソング・ライター,すなわち作詞家のアーサー・フリード(1894‐1973)と作曲家のナシオ・ハーブ・ブラウン(1896‐1964)のコンビを起用してオリジナル・ナンバーを書かせ,ハリー・ボーモント監督により〈100%オール・トーキング,100%オール・シンギング,100%オール・ダンシング〉といううたい文句で製作してアカデミー作品賞を受賞した《ブロードウェイ・メロディー》(1929)が,初期のミュージカル映画の原型とされる(のち〈MGMミュージカル〉のシンボルの一つにすらなった名曲《雨に唄えば》もこの作品のナンバーの一つであった)。この成功に刺激されて,ワーナー・ブラザースの《ブロードウェイの黄金時代》(1929),ユニバーサルの《キング・オヴ・ジャズ》(1930),フォックスの《フォックス・ムービートン・フォリーズ》(1930),パラマウントの《パラマウント・オン・パレード》(1930)など,〈バックステージもの〉(舞台裏を描いたミュージカル)やレビュー形式のミュージカル映画が数多くつくられ,ひたすら華麗に見せる現実逃避的な内容は大同小異ではあったが,不況下の観客に夢をあたえた。…

※「タルバーグ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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