ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ダンバートン」の意味・わかりやすい解説 ダンバートンDumbarton イギリス,スコットランド中西部,ウェストダンバートンシャーの行政府所在地。グラスゴーの北北西,リーベン川とクライド川の合流点付近に位置する。地名はゲーリック語で「ブリトン人の砦」の意で,町は標高約 75mの玄武岩の丘の上に築かれた要塞を中心に発展した。ローマ時代には海軍基地が置かれたといわれ,5~8世紀にはクライド川流域に形成されたストラスクライド王国の首都であった。スコットランド王ジェームズ5世(在位 1513~42)の勅許を得て始まった造船業が,19世紀には重要な産業に発展したが,第2次世界大戦後,しだいに衰退。ウイスキー製造が主産業となっている。人口 2万70(2004推計)。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by
日本大百科全書(ニッポニカ) 「ダンバートン」の意味・わかりやすい解説 ダンバートンだんばーとんDumbarton イギリス、スコットランド中西部の工業都市。グラスゴーの西北西23キロメートル、クライド湾奥に位置する。人口2万0800(2002推計)。地名はゲール語のダンブレテンDunbreatain(「ブリトンの要塞(ようさい)都市」の意)に由来する。イギリスの三大工業地帯の一つグラスゴー大工業地帯の中核をなし、造船、機械、航空機製造、石油精製工業が発達する。中世ケルト人の建てたストラスクライド王国の首都。ダンバートン城がある。夏の保養地ロッホ・ローモンド(ローモンド湖)は、クライド湾に注ぐレブン川を北へ3キロメートルさかのぼった所にある。[米田 巌] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by