デジタル大辞泉 の解説 チンギデベマラ‐げんせいしぜんほごく【チンギデベマラ厳正自然保護区】 《Tsingy de Bemaraha》マダガスカル西部にある自然保護区。「チンギ」は「裸足では歩けない場所」の意で、石灰岩が浸食されてできた鋭く尖った岩が切り立つ。保護区内には原生林も広がり、アイアイやワオキツネザルなど、マダガスカル固有の動物が生息する。1990年、世界遺産(自然遺産)に登録された。ツィンギデベマラ厳正自然保護区。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
世界遺産詳解 の解説 チンギデベマラげんせいしぜんほごく【チンギ-デ-ベマラ厳正自然保護区】 1990年に登録された世界遺産(自然遺産)で、マダガスカル中西部、ベマラ高原に位置する。チンギは石灰岩が浸食され、槍のように鋭く尖った岩が無数に並ぶカルスト台地で、地下は洞窟になっており、独特の景観を造り出している。鮮新世(約530万年前~約165万年前)以降は孤立した島となり、独自の進化を遂げた世界有数の珍しい生き物の宝庫となった。固有種であるベローシファカや絶滅危惧種のアイアイ、アカアシナガマウス、コノハカメレオン、またさまざまなキツネザルなどが生息することが評価されて、世界遺産に登録された。◇英名はTsingy de Bemaraha Strict Nature Reserve 出典 講談社世界遺産詳解について 情報