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ティトマス Richard Morris Titmuss

世界大百科事典 第2版の解説

ティトマス【Richard Morris Titmuss】

1907‐73
イギリスの社会政策学者。ウェールズのベッドフォードシャー生れ。15歳で学校を終えたあと実業界で働き,1942年から49年まで内閣で歴史家として勤務した。第2次大戦後に急速に頭角を現し,50年にT.H.マーシャルの後を継いで,ロンドン大学社会科学部の主任教授となり,ソーシャル・アドミニストレーション(社会行政学あるいは福祉政策学と訳される)の研究分野で多大の業績を挙げた。また政治的には労働党に属し,労働党の政策立案にも貢献するとともに,イギリス本土はもちろん,海外の多くの国々,たとえばモーリシャスタンザニアなどの社会政策の策定に直接かかわりをもったほか,他の国々の社会保障,保健・福祉の研究や政策形成に大きな影響を与えた。

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世界大百科事典内のティトマスの言及

【福祉政策】より

…(1)独占資本と国家権力とが癒着した国家独占資本主義が,その構造的必然の所産である社会的問題を合目的的に緩和・解決する補充的政策であるとする立場,(2)同じく国家独占資本主義を認めながら,その労働運動に対する譲歩としての生活問題対策であると位置づける立場,(3)経済的には修正資本主義ないし混合経済体制,政治的には労働者政党を加えた社会民主主義のもとで,社会問題緩和・解決のためにとられる政策とみる立場,などをあげることができる。また,やや別の角度からR.M.ティトマスは,(1)残余福祉モデル,(2)勤労業績モデル,(3)制度的分配モデル,の三つのモデルに分類している。それらは福祉政策を,(1)市場経済と家族とでは満たせないニーズを残余的に充足するもの,(2)勤労意欲をそこなわないよう勤労の成果,メリットに応じてニーズを充足すべきもの,(3)社会資源をニーズに応じて水平,垂直,かつ時間的に社会的公正に即して分配するもの,とする考え方である。…

※「ティトマス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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