テクノナショナリズム(その他表記)techno-nationalism

デジタル大辞泉 「テクノナショナリズム」の意味・読み・例文・類語

テクノナショナリズム(technonationalism)

技術国家主義。自国の国家的優位を保つため、先端技術などを他国に公開しないようにすること。特に、日本の経済的発展はその技術的発展によるという認識から、米国や西欧諸国で生まれてきた考え方

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「テクノナショナリズム」の意味・わかりやすい解説

テクノナショナリズム
techno-nationalism

経済社会の発展や国際競争において技術の持つ意味が大きくなってきたことを背景に,技術をいわば一種資源として,自国の発展に優位に利用していこうとするナショナリズム。 1980年代になりよく使われるようになった。その背景としては,先進工業諸国が,半導体スーパーコンピュータなどさまざまな先端分野のテクノロジー開発をめぐってしのぎを削っており,その成否が国の将来さえも決める力を持っていることがあげられる。

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世界大百科事典(旧版)内のテクノナショナリズムの言及

【技術】より

…国際関係において技術は,経済的・政治的・軍事的なパワーとして機能する。そうした現実をふまえて,〈技術立国〉(テクノ・ナショナリズム)の思想が19世紀以降,技術に関する支配的なイデオロギーの一つとなり,今日に至っている。先進国からの〈技術移転〉を促進し先進国との間の〈技術格差〉を縮めようと後発国が努めるのは,現代技術がパワーとして絶大な影響力をふるっていることの反映である。…

※「テクノナショナリズム」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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