コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

テロとの戦い てろとのたたかい

1件 の用語解説(テロとの戦いの意味・用語解説を検索)

知恵蔵2015の解説

テロとの戦い

テロリズムそのものは20世紀にイギリス北アイルランドスペインバスク地方などにおける民族、宗教対立の中で頻発していた。絶望と憎悪が充満した少数者が、多数者に対する復讐の手段として、一般市民をも殺傷するテロを行ってきた。2001年9月11日、アメリカで起こった同時多発テロ以来、テロは世界政治の重大な問題として注目を集めるようになった。もはやテロは国内問題ではなく、西欧文明に対する憎悪の表現となった。アメリカのブッシュ大統領は9.11以降、テロとの戦いを唱えて、テロリズムの巣窟と見なすアフガニスタンイラクへの軍事侵攻を正当化した。また、イギリスや日本もこれに同調した。テロ対策といえば政府は、何をしても許されるという風潮が広がっており、その意味では為政者がテロを利用している側面もある。人を無差別に殺傷するテロは絶対に許されない。しかし、04年3月にマドリード、05年7月にはロンドンで、大規模なテロが起こったことに示されるように、力によってテロを完全に封じ込めることは不可能である。憎悪や怨念の原因に迫る息の長い取り組みこそが、有効なテロ対策である。

(山口二郎 北海道大学教授 / 2007年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵2015」
それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。

テロとの戦いの関連キーワードイギリス東インド会社バイオリズムイギリスオランダ戦争テロテロリストイギリス巻ユーロテロリズムリズム感ワリスフテュナ諸島イギリス鞍 (English saddle)

今日のキーワード

災害派遣

天災地変その他の災害に際して,人命または財産の保護のために行なわれる自衛隊の派遣。災害出動ともいう。都道府県知事などの要請に基づいて,防衛大臣が派遣することを原則とするが,特に緊急を要する場合,要請を...

続きを読む

コトバンク for iPhone

テロとの戦いの関連情報