日本大百科全書(ニッポニカ) 「ディオニシオス(2世)」の意味・わかりやすい解説 ディオニシオス(2世)でぃおにしおすDionysios Ⅱ(前397ころ―前336以後) 古代シチリア島のシラクサの僭主(せんしゅ)(在位前367~前344)。父ディオニシオス1世の後を継ぎ、紀元前357年以降、南イタリアに遠征したが、軍事、政治の能力において父に劣り、前344年シラクサの城塞(じょうさい)オルティギア島に包囲され、降伏して、余生をコリントで送った。学芸を愛し、二度プラトンを招いた。プラトンは哲人王の政治の実現を望んだが、幻滅に終わった。[清永昭次] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例