デジタル大辞泉
「コリント」の意味・読み・例文・類語
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コリント
[1]
ギリシア、ペロポネソス半島の
基部にある都市。古代ギリシアの都市国家の一つで、紀元前七~前六世紀海上貿易により
アテナイ、スパルタなどと並んで栄えた。また、陶器製造の中心地となった。ギリシア名コリントス。
[2] 〘名〙
※月光都市(1944‐47)〈
武田泰淳〉「コリントやのぞき写真にとりかこまれた屋内劇場」
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コリント
Lovis Corinth
生没年:1858-1925
ドイツの画家。東プロイセン,タピアウの出身で,ケーニヒスベルクの美術学校を経て,ミュンヘンの美術学校に学んだ。同地でライブルらの写実主義の影響を受けたのち,自由な空気を求めて1900年ベルリンへ移り,ベルリン分離派に加わった。以後,M.リーバーマン,スレーフォークトと並んで,分離派(ゼツェッシオン)を中心とするドイツ印象派の重鎮として活躍。作風は,初期の写実主義的なものから,しだいに色彩・筆致の自由奔放さを示すようになり,とりわけ晩年には表現主義的な画風に近づいた。画題は,風景画,静物画から肖像画,宗教画まで幅広く,また数多くの版画も残した。
執筆者:有川 治男
出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報
コリント
Corinth, Lovis
[生]1858.7.21. タピアウ
[没]1925.7.17. オランダ,ザントフォールト
東プロシア生れのドイツの画家。 1876~80年ケーニヒスベルク,80~84年ミュンヘンの美術学校に学び,84~87年パリで制作。 1900年ベルリンに移住。初期の作品は P.ルーベンスや F.ハルスの影響を受けて写実主義的であったが,やがて外光派絵画へ向い,11~12年ベルリン分離派を主宰し,ドイツ印象派の代表的存在となる。 11年突然中風に見舞われてからは,次第に表現主義的傾向を強めた。 18年以後しばしばバルヘンゼーを訪れ,一連の風景画を制作。画題は風景,肖像,静物のほか宗教画や歴史画も描き,晩年には石版,エッチングの秀作も残した。著書に『自叙伝』 Selbstbiographie (1926) などがある。
コリント
Corinto
ニカラグア西部の都市。レオンの西北西約 30km,太平洋岸コリント湾内の低平なプンタイカコ島にある港湾都市で,本土とは橋で結ばれる。大型船が接岸できる同国唯一の港で,同国の主要港として輸出の大半を取扱う。主要輸出品はコーヒー,綿花,砂糖,木材,皮革など。鉄道が通じ,国内主要都市と連絡。人口2万 4250 (1985推計) 。
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コリント
Korinthos[ギリシア],Corinth[英]
ギリシア語名はコリントス。ペロポネソス半島基部の地峡(イストモス〈Isthmos〉)西部に位置し,ギリシアの東西・南北の交通や商取引の要路を占め,早くより栄えた。前8世紀中頃からバッキアダイと呼ばれる貴族集団が支配し,植民時代には,はなばなしい活動を示した。陶器生産でも有名。前7世紀半ばから前6世紀初めにかけ僭主(せんしゅ)政を経験したのち,少数の富裕者による支配へと政体は変化した。ペロポネソス戦争ではアテネと対立。マケドニアのギリシア支配のときには,ここで協約が結ばれた。前146年ローマ軍により破壊されたが,のち再建され,ローマの属州アカイアの知事駐在地となった。
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コリント
Korinthos
ペロポネソス半島と中部ギリシアをつなぐコリント地峡に位置する,古代ギリシアの都市国家(ポリス)
西地中海と東地中海を結ぶ交通上の要地にあるため,商工業が栄えた。アテネ・スパルタと並ぶ有力なポリスで,ヘレニズム時代に最大の商業都市となり,前146年,商敵ローマに破壊された。
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世界大百科事典(旧版)内のコリントの言及
【コリントス】より
…人口2万8000(1982)。コリントCorinthともいう。野菜,果物類,オリーブ油,ブドウ酒,干しブドウ,絹織物などを産する。…
【コリント人への手紙】より
…最初期キリスト教の使徒パウロが,53‐55年にかけてギリシアのコリント(コリントス)にある教会にあてて,彼のいわゆる第3伝道旅行(《使徒行伝》18:23以下)中に小アジアのエペソ(エフェソス)から書いた手紙群。新約聖書には第1と第2の二つの手紙が収められているが,とくに第2の手紙は複数(おそらく5通)の手紙をのちの編集者がひとつにまとめた可能性が強い。…
※「コリント」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」