デデ・コルクトの書(読み)デデコルクトのしょ

世界大百科事典 第2版の解説

デデコルクトのしょ【デデ・コルクトの書】

トルコ遊牧民オグズ族の想像上の吟遊詩人デデ・コルクトDede Korkutによって語られる草原の英雄叙事詩。古代にさかのぼるオグズ族伝承を核心に,15世紀ころ現在の形態に完成された。中央アジアからカフカスをへてアナトリアにいたる遊牧世界を舞台とする12の物語から成り,散文体に詩や格言が点綴されている。《オデュッセイア》に登場する一つ目巨人キュクロプスの物語など,オグズ族に接触した他民族の説話要素もとりいれている。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

関連語をあわせて調べる

今日のキーワード

夏至

二十四節気の一つであるが,二至 (夏至,冬至) ,二分 (春分,秋分) の四季の中央におかれた中気。夏至は太陰太陽暦の5月中 (5月の後半) のことで,太陽の黄経が 90°に達した日 (太陽暦の6月 ...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android