デュルケーム学派(読み)でゅるけーむがくは

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

デュルケーム学派
でゅるけーむがくは
cole Durkheimienneフランス語

フランスの社会学者デュルケームを指導者とし、その影響のもとに形成された社会学者や民族学者の一派。デュルケームの創刊した『社会学年報』(1898~1913)が彼らの最初の拠点となる。彼の死後はM・モースやM・アルバクスが指導者となり、『社会学年誌』(1934~42)を主宰し、両大戦間期にフランスの社会学界、民族学界のなかに有力な地歩を築いた。創始者に倣って社会的事実を個人的事実に還元できない一種独特の総合とみなす考え方や、それに基づく集合表象論が、この学派の共通の方法原理をなしたといってよい。ただしデュルケームの死後、その方法的厳格さは緩和され、心理学との連携が図られるなど、より柔軟化されていった。
 階級論や社会形態学ではアルバクス、宗教社会学ではモース、ユベール、エルツ、道徳社会学ではブーグレ、フォーコネ、法社会学ではレビー、ダビー、経済社会学ではシミアン、民族学ではモース、グラネなどがあげられる。社会学者以外でも、歴史学者のブロックや精神病理学者のブロンデルなどは、この学派と近い位置にいた。[宮島 喬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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