デハエン(英語表記)Anton de Haën

改訂新版 世界大百科事典 「デハエン」の意味・わかりやすい解説

デ・ハエン
Anton de Haën
生没年:1704-76

デ・ハーンともいう。オランダ内科医。オランダのハーグに生まれる。ライデン大学H.ブールハーフェ教授の門下で,G.ファン・スウィーテンから,ウィーン大学内科教授として迎えられた。臨床経験を重んじ,体温測定の励行血液・尿の検査を行い,正確で詳細な病歴の記載は貴重な資料となった。有能な臨床家だったが,論争癖が強くて扱いにくく,打診法や人痘接種法など新しいものをきらった。著書に《実地臨床における医学理論》14巻(1758-73)がある。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android