ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トベリ州」の意味・わかりやすい解説 トベリ〔州〕トベリTver' 1931~90年はカリーニン州。ロシア西部の州。州都トベリ。モスクワの北西方に位置する州で,波状の丘陵,平原から成り,西部にバルダイ丘陵がある。ボルガ,ドネプル,西ドビナなどの川の水源地にあたり,湖沼,湿地が多い。混合樹林地帯に入る。地下資源は石炭,泥炭程度で恵まれず,ロシアの先進地域である中部経済地域のなかでは経済発展水準が低く,人口流出が続いている。農業ではアマの栽培地帯として全ロシアに知られ,ほかに乳牛飼育と養豚業が発展している。工業部門では繊維 (アマ,綿,合繊) ,機械 (鉄道車両,掘削機,農業機械,クレーン,泥炭採掘機,電機) ,化学 (合成皮革,ガラス繊維) ,印刷,木材加工などが中心で,トベリと各地の小都市で生産が行われている。州内の交通は鉄道,道路によるほか,ボルガ川が水運に利用されている。面積8万 4100km2。人口 167万 6200 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by