トリメトリック図法(読み)トリメトリックずほう(英語表記)trimetric projection

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トリメトリック図法」の意味・わかりやすい解説

トリメトリック図法
トリメトリックずほう
trimetric projection

アメリカの W.チャンベリンが 1950年に発表した地図投影法。地域内に適宜に選んだ3つの定点を結ぶ球面三角形の各辺長に等しい辺長をもつ三角形に基づいて,地図上の経緯線網を作図する。その場合,3つの定点から経緯線網の各格子点までの球面距離に等しい半径の円弧を描くと,それぞれのところに円弧による小さな三角形が描ける。それらの三角形のほぼ中央を通る曲線を描いて経線とする。アメリカ地理協会のカナダ図,その他の地域図に用いられた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android