ドニエプル

共同通信ニュース用語解説 「ドニエプル」の解説

ドニエプル

旧ソ連時代、ウクライナ東部ドニエプロペトロフスクの軍需工場ユジノエで製造された大陸間弾道ミサイルSS18を、商業衛星打ち上げなどの目的に転用したロケットロシア・ウクライナ合弁企業「コスモトラス」が運用。全長34・3メートル、直径3メートル。東京大大学院工学系研究科によると、1999年の初打ち上げ以来、19回の打ち上げのうち18回成功。昨年は日本のウェザーニューズ社の観測衛星も打ち上げた。(共同)

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百科事典マイペディア 「ドニエプル」の意味・わかりやすい解説

ドニエプル[川]【ドニエプル】

ロシア西部に発する大河。ウクライナではドニープロDnipro川と呼ぶ。バルダイ丘陵に発して南東流,次いで南西に湾曲して流れ,白ロシア,ウクライナを経て黒海に注ぐ。全長2200kmで,ボルガ川,ドナウ川に次ぎヨーロッパ第3位。流域面積50万4000km2。ウクライナのザポロージエ付近のドニエプル水力発電所(1932年完成,出力55万8000kW)のほかカホフカ,ドニエプロジェルジンスククレメンチュグなどに水力発電所がある。上流は森林地帯,中・下流はステップ地帯にあり,ロシアのドロゴブジャまで航行可能。12〜4月間凍結。歴史上,スラブ世界とビザンティン帝国を結ぶ重要なルートであった。
→関連項目ウクライナ黒海ロシア

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