なご(読み)ナゴ

デジタル大辞泉 「なご」の意味・読み・例文・類語

なご

いしなご」の略。

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精選版 日本国語大辞典 「なご」の意味・読み・例文・類語

なご

  1. 〘 名詞 〙 ( 「いしなご」の略 )
  2. 遊戯一種小石を一つ投げ上げて、落ちてくるのを受けるまでに、下にまいた他の小石を取り、早く拾いつくした方を勝とするもの。小石でするお手玉に似た遊び。
    1. [初出の実例]「にぎりこぶしはうき大はんにゃ なこよぶに六百貫やまけぬらん」(出典:俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)何毛第三)
  3. 二人が互いに碁石など数を定めて持ち、おのおのその中の若干の石を握り出して、双方の合した数をいい当てて勝負する遊び。

なご

  1. 〘 名詞 〙 寒い時に、水蒸気が木の枝に凝結して、花が咲いたように見えるもの。
    1. [初出の実例]「落葉松林に俗に『ナゴ』と称へるものが氷の花のやうに附着する」(出典:千曲川のスケッチ(1912)〈島崎藤村〉一〇)

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世界大百科事典(旧版)内のなごの言及

【浜】より

…漁村の家はいったいに作業場がほとんどなく,網の修理や漁具の手入れ,あるいは魚の分配や加工などは,共同の作業場である浜が利用された。砂浜を指すことばとしては,ウタ,ナゴ,ヨリアゲ,ユリアゲ,それに関東から東北にかけてスカなどが,古来より使われている。なお,大阪では河岸(かし)のことを浜とよんだ。…

【蔵鉤】より

…蔵鉤の名称は《和名抄》にも出てくるが,和名はあてられていない。室町時代には〈なご〉と呼ばれていたことが荒木田守武の句にも見え,西鶴の《好色一代男》には〈よい年をして螺(ばい)まはし,扇引,なんこよびておのづと子共心になりて〉とあるように,江戸中期には子どもの世界に流布していた。遊び方もこのころには手に握った小石や豆の数を当てるものになっていた。…

※「なご」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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