デジタル大辞泉
「石子」の意味・読み・例文・類語
いし‐なご【石▽子】
女児の遊戯の一。石をまき、その中の一つを投げ上げておいて、下の石を拾い、落ちてくる石をつかみ取って、順に拾い尽くす遊び。お手玉などの原型。石な取り。石投げ。
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いし‐なご【石子】
- 〘 名詞 〙 ( 「いしなこ」とも )
- ① 古くから女児の間に行なわれていた遊戯の一種。いくつかの小石をまき、その中の一つを投げ上げて落ちないうちに、まいた石とともに取り、早く拾いつくしたものを勝ちとするもの。現在のお手玉に似た遊び。いしどり。いしなごとり。いしなどり。いしなげ。いしなんご。
- [初出の実例]「いしなごの玉の落ちくるほどなさに過ぐる月日はかはりやはする」(出典:聞書集(12C後))
- ② 石。小石。
- [初出の実例]「なみすさましく何おとりけん 川原とはいへと石なこなき物を」(出典:俳諧・誹諧之連歌(飛梅千句)(1540)何力第七)
石子の語誌
( 1 )鎌倉時代には一般化した遊びとみられるが、地域によっては、小石以外にも、木の実や貝殻の類を用いたり、近世期以降、布に小豆や小石、もみ殻などを入れたものを用いたりするようになる。
( 2 )遊具の変化と共に遊び方も多様化し、それに伴って様々な呼び方がなされる。近世の江戸を中心とした名称としては、「手玉」がかなり一般的で、現在、全国的な通称となっている。
( 3 )現在も「いしなご」を使用する地域には、九州・四国地方、近畿・中部地方の一部や東北地方南部などがある。
いし‐こ【石子】
- 〘 名詞 〙
- ① 石のかけら。小石。いしころ。いしくれ。〔和英語林集成(初版)(1867)〕
- ② ( 「いしご」とも ) 碁石。
- [初出の実例]「忽ち唐紙外れて枰上に倒れ、石子(イシゴ)バラバラと席上に散乱す」(出典:雪中梅(1886)〈末広鉄腸〉下)
- ③ =いしく(石工)
- [初出の実例]「石河(いしこ)藤五良殿は、石を引るの」(出典:狂言歌謡・石河(鷺小舞)(室町末‐近世初))
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例
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普及版 字通
「石子」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報
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