ナスミス焦点(読み)ナスミスショウテン

デジタル大辞泉 「ナスミス焦点」の意味・読み・例文・類語

ナスミス‐しょうてん〔‐セウテン〕【ナスミス焦点】

回転放物面主鏡と、回転双曲面の副鏡組み合わせ、さらに第3の平面鏡によって鏡筒の外に直角に光を導いて焦点を結ぶ光学系カセグレン望遠鏡と異なり、接眼部が動かないため、大型の観測装置の設置に向く。日本すばる望遠鏡の光学系の一つとして採用されている。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内のナスミス焦点の言及

【天体望遠鏡】より

…ニュートン焦点は主焦点の手前に光軸に対し45度傾いた斜鏡を置いて像面を側方に導いたものである。主焦点の手前に凸面鏡を置いて合成焦点距離を延長し,主鏡中心の穴を通して主鏡の後に星像を結ばせるのをカセグレン焦点,その途中に45度の斜鏡を置き,望遠鏡の赤緯軸または水平軸上に結像させるのをナスミス焦点という。さらに数枚の平面鏡を使って極軸または垂直軸を通して星の光を望遠鏡外に導き,固定点に結像させるのをクーデ焦点という。…

※「ナスミス焦点」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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