ナスル朝美術(読み)ナスルちょうびじゅつ(その他表記)Nasrid art

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ナスル朝美術」の意味・わかりやすい解説

ナスル朝美術
ナスルちょうびじゅつ
Nasrid art

13世紀中葉から 15世紀末に,スペイン南部グラナダを中心とする小地域で発展した,ナスル朝のイスラム美術。特に建築の表面をおおう装飾は華麗で,幻想的な造形の極限をきわめ,アルハンブラ宮殿はその珠玉の遺構。陶器は『アルハンブラの壺』をはじめとする大型のラスター陶器が制作され,イタリアのマジョリカ陶器,スペインのイスパノ・モレスク陶器に影響を与えた。織物には平地の紋織や金銀糸を使ったつづれ織がある。金工では線条透かし彫技法にすぐれ,モスク・ランプに名品がある。

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