1988年に登録、2005年に登録内容が変更された世界遺産(自然遺産)で、インド北部ウッタラーンチャル州の、中国およびネパールとの国境付近に位置する。標高7816mの、ヒマラヤ山系の一角を担う高峰ナンダ・デヴィ山には、「祝福された女神」という意味があり、女神ナンダが住むヒンドゥー教の聖山として守られてきた。絶滅の危機に瀕する大型ネコ科のユキヒョウの最後の生息地の一つであり、ほかにもジャコウジカなどの珍しい動物が生息している。ナンダ・デヴィ山を背景に燦然と輝く氷河や、まばゆいばかりの白い雪原は壮大なパノラマ景観である。◇英名はNanda Devi and Valley of Flowers National Parks