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ナンバンギセル(南蛮煙管) ナンバンギセルAeginetia indica

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ナンバンギセル(南蛮煙管)
ナンバンギセル
Aeginetia indica

ハマウツボ科の一年草。アジア東部の熱帯から温帯に広く分布し,日本各地の草原に生じる。ススキショウガなどの根に寄生し,全体に葉緑体を欠き,茎は短くほとんど地上に出ない。夏に,高さ 20cmぐらいの黄褐色花茎を出し,舟形で赤褐色の萼をもつ長さ3~4cm,径 1cmほどの淡紫紅色の花冠の花が横向きに咲く。花後に卵球形の 蒴果を生じ,大量の細かな種子ができる。西日本の暖地小笠原諸島,沖縄などには本種に似ているが大型のオオナンバンギセル A. sinensisがあってイネ科カヤツリグサ科草本に寄生する。花の形からこの名がつけられた。

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世界大百科事典 第2版の解説

ナンバンギセル【ナンバンギセル(南蛮煙管) Aeginetia indica L.】

低山地の草地に生え,ススキやショウガの根に寄生する葉緑体をもたないハマウツボ科の一年草(イラスト)。長い花柄の先に筒形の大きな紅紫色の花をつけ,パイプに似るので南蛮煙管の名がある。《万葉集》には思草(おもいぐさ)の名で出てくる。茎はごく短く,ほとんど地上にでず,黄色から赤褐色で,狭三角形の鱗片状の小さな葉をまばらにつける。7~9月ごろ葉のわきから,長さ15~30cmの花柄を伸ばし,先に1個の花をつける。

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