デジタル大辞泉 の解説 ニュー‐サウスウェールズ(New South Wales) オーストラリア南東部の州。州都シドニー。人口は700万人を超え同国最大で商工業が発達。1770年クックが上陸した大陸開拓の発祥地。 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説 ニューサウスウェールズ〔州〕ニューサウスウェールズNew South Wales オーストラリア南東部の州。タスマン海に面した海岸地帯から,東部高地 (テーブルランド) ,西斜面 (ウェスタンスロープ) ,西部へと,内陸に入るに従って乾燥してゆく。海岸地帯は温暖,湿潤な気候に恵まれ,酪農,園芸をはじめ集約的な土地利用が発達,北部ではバナナやサトウキビなども栽培される。海岸から 200km以内に州の人口の約 90%が集中。東部高地は牧羊が中心で,西斜面はヒツジ・コムギ地帯,内陸に向ってヒツジのみとなり,乾燥地帯へと移り,鉱山町ブロークンヒルなど少数の地点を除いて非居住地となる。南西部のリベリナ地方は灌漑農業が発達。 1788年のオーストラリア最初の流刑植民地開設が州の起源で,1813年にブルーマウンテンズを越えて西方への進出が始り,牧羊を中心とした開拓が進み,55年に議会政治体制が成立した。 1901年の連邦結成により州となり,現在はビクトリア州とともに最も重要な州となっている。州都はシドニー。クイーンズランド州と並ぶ農牧州,石炭産地で,ビクトリア州と並ぶ工業州でもある。面積 80万 1600km2。人口 573万 1926 (1991推計) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報