ノイラミン酸(読み)ノイラミンサン

化学辞典 第2版 「ノイラミン酸」の解説

ノイラミン酸
ノイラミンサン
neuraminic acid

5-amino-3,5-dideoxy-D-glycero-D-galacto-nonurosonic acid.C9H19NO8(267.24).略称Neu.シアル酸の基本化合物.天然には遊離の形では存在しない.一種アミノ糖であり,シアル酸はノイラミン酸の置換誘導体である.N-アセチル,N-グリコリルなど種々のN-アシル誘導体として,ムコ多糖,糖タンパク質糖脂質,人乳のオリゴ糖などの糖鎖末端にグリコシド結合して存在する.もっとも代表的なシアル酸はN-アセチルノイラミン酸である.[CAS 114-04-5]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ノイラミン酸」の意味・わかりやすい解説

ノイラミン酸
ノイラミンさん

「シアル酸」のページをご覧ください。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のノイラミン酸の言及

【シアル酸】より

…ノイラミン酸neuraminic acidのアシル誘導体の総称であり,N‐アセチルノイラミン酸,N,O‐ジアセチルノイラミン酸,N‐グリコリルノイラミン酸などが含まれる。このうち最も分布が広いのはN‐アセチルノイラミン酸である。…

※「ノイラミン酸」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

生命維持活動に必須なエネルギーの獲得や,成長に必要な有機材料を合成するために生体内で起るすべての生化学反応の総称。複雑な分子を単純な分子へ分解してゆく過程でエネルギーを獲得する分解代謝または異化 (カ...

代謝の用語解説を読む