ノナン酸(読み)ノナンサン

化学辞典 第2版 「ノナン酸」の解説

ノナン酸
ノナンサン
nonanoic acid

C9H18O2(158.24).CH3(CH2)7COOH.ペラルゴン酸(pelargonic acid)ともいう.天然には存在しない.ペラルゴニトリルを濃塩酸で加水分解するか,オレイン酸過マンガン酸カリウムで酸化すると得られる.無色の油状液体.融点15 ℃,沸点255 ℃,121.4 ℃(533 Pa),98.9 ℃(133 Pa).0.9109.1.43057.水に難溶,エタノール,エーテルに可溶.合成潤滑油のベースオイル,合成ゴム,ビニル用可塑剤に用いられる.[CAS 122-05-0]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android