カコジル(読み)かこじるでーたのーと

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カコジル」の意味・わかりやすい解説

カコジル(データノート)
かこじるでーたのーと

カコジル(ジカコジル)
分子式C4H12As2
分子量210.0
融点-6℃
沸点165℃
分解点約400℃

カコジル
かこじる
cacodyl

ヒ素を含む1価の基(CH3)2As-のことをいう。この基を含む化合物をカコジル化合物とよぶ。また、テトラメチルビアルシン(テトラメチルジアルシンあるいはジカコジルともいう)をカコジルとよぶことがある。この化合物は不快なニンニク臭をもつ油状液体で、空気中では自然発火し、二酸化炭素、水、三酸化ヒ素を生ずる。

[佐藤武雄]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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