ハイタブ(英語表記)Haithabu

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ハイタブ
Haithabu

ユトラント半島(ユラン半島)南東部,今日のドイツ北部の都市シュレースウィヒの南方にかつてあった集落。デンマーク語でヘーゼビュー Hedeby。半島基部を流れバルト海に注ぐシュライ川の河口付近に位置し,中世デンマークにおける交易の中心地であった。8世紀後半に建設され,奴隷,毛皮,織物,鉄,武器などが盛んに取り引きされた。9世紀初期にはデーン人の王ゴッドフレッドが南西に土塁(ダーネウィルク,デンマーク語でダーネビアケ Danevirke)を建設し,フランク民族の侵入に備えた。ところが 10世紀に入るとスウェーデン人,続いてフランク民族に奪われ,983年に再びデンマーク王ハーラルが奪回した。しかしその後もノール人やスラブ系のウェンド族の襲撃にあい,11世紀半ばに放棄された。土塁や石垣など各地に残る遺構は 2018年世界遺産の文化遺産に登録された。

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世界大百科事典内のハイタブの言及

【ヘゼビュー】より

…ユトランド半島南部,バルト海より深くシュライSchlei湾が入り込んだ奥に位置するバイキング時代の交易地。ドイツ語ではハイタブHaithabuと呼ばれる。現在はドイツ領に属する。…

※「ハイタブ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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