ハイパー・リアリズム(英語表記)hyper-realism

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハイパー・リアリズム」の意味・わかりやすい解説

ハイパー・リアリズム
hyper-realism

スーパー・リアリズムともいう。極度の写実,というよりもむしろ,写真そっくりにパン・フォーカスの奥行きのなさや表面光沢をまねたり,またカンバスに直接写真をプリントした作品もあることから,「フォト・リアリズム」とも呼ばれる。ポップ・アート以後の 1970年代アメリカの一つの傾向であり,アメリカの写実主義伝統をそのまま受け継ぐ面もあるが,写真との関連によってリアルさの喪失視覚の相対化を強調する傾向が強い。 C.クロースや R.エステスが有名。また D.ハンソンのろう人形のような本物そっくりの人間像立体も含まれる。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android