本物(読み)ホンモノ

デジタル大辞泉の解説

ほん‐もの【本物】

にせものや作りものでない、本当のもの。また、本当のこと。「本物の真珠」「本物の情報」
見せかけでなく実質を備えていること。本格的であること。「彼の技量は本物だ」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

大辞林 第三版の解説

ほんもの【本物】

本当の物。偽りでない物。 ⇔ 贋物にせもの 「 -の味」
もとの物。実物。 「 -と同じ大きさに作る」
本格的であること。 「あの人の絵は-だ」 「ここ二、三日の冷えこみは-だ」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

精選版 日本国語大辞典の解説

ほん‐もつ【本物】

〘名〙
① もとの物。本来の物。
※万葉(8C後)一八・四一二八右詞文「凡貿易本物其罪不軽正急并満
② 売買の代価、あるいは売価に相当する他の物品。また、もときん。元金。本直物(ほんじきもつ)。〔高野山文書‐文永八年(1271)一二月六日・入寺寛俊田地売券〕

ほん‐もの【本物】

〘名〙
[一] ほんとうの物。
① 実物。にせものでない、まさしくその物。
※雑俳・柳多留‐四(1769)「本ものに成ったと雨戸二枚あけ」
② ほんとうのこと。事実。真実。
※桐一葉(1894‐95)〈坪内逍遙〉四「細工料が倍ましなら、いっそ真恋(ホンモノ)にしてのきょもの」
③ 本格的であること。技芸などで素人の域を超えていること。
吾輩は猫である(1905‐06)〈夏目漱石〉三「三味線に乗りゃ本物だ」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

世界大百科事典内の本物の言及

【小道具】より

…《菅原伝授手習鑑》の〈車引〉の牛,《一谷嫩軍記》の馬,《国性爺合戦》の虎のほか,蝦蟇(がま),ネズミなどの縫いぐるみの動物類,駕籠,御所車,輿,人力車などの乗物も小道具方の扱いである。 日常に使用しているものをそのまま使うときは〈本物〉といい,特別に作ったものは〈拵(こしら)え物〉,使い捨ての消えてしまうろうそく,煙草(たばこ),食べ物を〈消え物〉,こわすことを目的とした皿,茶碗,三宝などを〈壊れ物〉,動く動物,鼻緒が切れる履物,しおれる草花,射られた態(てい)で立つ矢など,あらかじめ仕掛けを施した道具を〈仕掛物〉と呼称している。能,狂言では歌舞伎の大道具に該当する職掌はなく,能舞台に置く塚,建物,舟や車など象徴的な据え道具は〈作り物〉,手に持つ中啓,刀,釣りざお,持ち枝などを〈小道具〉または〈手道具〉とよんでいる。…

※「本物」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

本物の関連情報