ハント症候群(読み)ハントショウコウグン(その他表記)Hunt's syndrome

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ハント症候群」の意味・わかりやすい解説

ハント症候群
ハントしょうこうぐん
Hunt's syndrome

進行性小脳失調症とミオクローヌてんかんの合併例。アメリカの神経学者 J.R.ハント (1872~1937) が報告した。病型は次の3つに大別される。 (1) 耳介や外耳道の帯状疱疹 (ヘルペス) のみ,(2) 顔面神経麻痺を伴うもの,(3) さらに内耳障害 (耳鳴難聴めまいなど) も伴うもの。ウイルス感染による膝状神経節炎が原因である。症状は一般に,顔面神経麻痺に先立って頭痛耳痛があり,麻痺に前後して外耳道,耳介周辺部などに疱疹が生じる。自然に治癒する例が多いが,永続的な麻痺や難聴が残ることもある。

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