ハーバー‐ボッシュ法(読み)はーばーぼっしゅほう(英語表記)Haber-Bosch process

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ハーバー‐ボッシュ法」の意味・わかりやすい解説

ハーバー‐ボッシュ法
はーばーぼっしゅほう
Haber-Bosch process

アンモニア合成法の一つでハーバー法ともいう。20世紀初頭、多くの学者によって窒素水素からのアンモニア合成反応の平衡論的研究が行われ、ドイツの物理化学者F・ハーバーは未反応ガスを再循環させることによって実験的に成功し、1908年に最初特許を得た。工業化に際しては、BASF社のC・ボッシュの技術的協力により高温高圧装置を完成するとともに、石炭から水素の製造法、融解酸化鉄触媒を開発した。合成は触媒の存在下で、水素と窒素を高温高圧下で反応させて行う。

荒川 剛]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android