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バレエ漫画 ばれえまんが

知恵蔵の解説

バレエ漫画

欧米では、バレリーナになるのを夢見る少女を主人公にした少女小説が数多く書かれているのに対し、日本ではバレエ漫画が少女漫画の1ジャンルとして定着している。バレエ漫画は昭和20〜30年代のいわゆる貸本漫画時代に既に見られる。貧しい主人公の少女が、裕福な少女たちに交じって、いじめられながらも、バレリーナへの道を歩むというストーリーの作品が多かった。 1971〜75年に、第1部は「りぼん」(集英社)に、第2部は「花とゆめ」(白泉社)に連載された、山岸凉子の『アラベスク』は、そのしっかりとしたストーリーと絵のうまさで、バレエ漫画の新時代を切り開いた。この作品は70年代の旧ソ連を舞台にした、主人公の少女ノンナ・ペトロワと師ユーリ・ミロノフとの師弟愛ものである。その後、山岸が2000年から「ダ・ヴィンチ」(メディアファクトリー)に連載を始めた『舞姫 テレプシコーラ』(第1部は2006年11月号完結、第2部は2007年12月号開始)は、日本の小さなバレエ教室を舞台にしており、テクニックの解説が盛り込まれていて、バレエ入門書ともなっている。この作品(第1部)は2007年度手塚治虫文化賞マンガ大賞を受賞した。 有吉京子が1976年に「週刊マーガレット」(集英社)で連載を始めた『SWAN-白鳥』も、『アラベスク』に劣らず、日本の少女たちに多大な影響を与えた。2005年、有吉は続編である『まいあ Maia-SWAN actII-』の連載を、このために創刊された雑誌「スワン・マガジン」(平凡社)で始めた。その主人公は、前作の主人公・聖真澄(ひじりますみ)の娘である。

(鈴木晶 舞踊評論家 / 2008年)

出典|(株)朝日新聞出版発行「知恵蔵」知恵蔵について | 情報

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