コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

ヒエラコンポリス Hierakonpolis

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

ヒエラコンポリス
Hierakonpolis

エジプトのルクソールの南方 80kmのナイル川西岸にあった古代都市。現コムエルアハマル。ヒエラコンポリスはギリシア名で,古代エジプトではネケヘンと呼ばれた。先史時代から先王朝時代にかけての重要な都市で,その遺跡はエジプトの歴史時代初期を知るうえで重要。上エジプト第3ノモスの首都で,先王朝時代末には上エジプト王国の首都となったこともある。古拙時代 (前 3100頃~2686頃) のホルス神を祀った神殿跡や,当時の城塞跡が明らかにされており,特に先王朝時代のいずれもエジプト国立博物館所蔵のナルメル王のパレットをはじめ,黄金製のたかの頭部,ペピ1世と王子メレンラの銅像などが発見されており,有名である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典 第2版の解説

ヒエラコンポリス【Hierakōn polis】

上エジプトのナイル西岸にある先王朝時代末期から初期王朝時代にかけて繁栄した都市のギリシア名。古代エジプト名ネケンNekhen,現在の地名はクーム・アルアフマルKūm al‐Aḥmar。都市の守護神ホルスの神殿址から出土した〈ナルメル王の化粧板(パレット)〉をはじめとする神殿への奉納品および墓壁画は,王国統一直前の貴重な史料であり,東岸のネケブとともに当時この都市が占めていた政治上・宗教上の重要な地位を示す。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

ヒエラコンポリスの関連キーワードゲルゼー文化バダーリ文化メネス