ヒドラゾベンゼン

化学辞典 第2版 「ヒドラゾベンゼン」の解説

ヒドラゾベンゼン
ヒドラゾベンゼン
hydrazobenzene

1,2-diphenylhydrazine.C12H12N2(184.24).C6H5NHNHC6H5.ニトロベンゼンをアルカリ水溶液中,亜鉛末で還元すると得られる.無色結晶融点126~127 ℃.1.158.エタノールに可溶,ベンゼンに微溶,水に不溶.酸化すればアゾベンゼンを生じ,また酸とともに加熱すれば転位を起こし,発がん性ベンジジンとなる.[CAS 122-66-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ヒドラゾベンゼン」の意味・わかりやすい解説

ヒドラゾベンゼン
hydrazobenzene

無色の結晶。融点 126℃ (分解) 。水に不溶,有機溶媒に可溶。ニトロベンゼンをアルカリ溶液中,亜鉛粉末で還元して得られる。酸の作用でベンジジンを生じる (ベンジジン転位 ) 。

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