ベンジジン転位(読み)べんじじんてんい(英語表記)benzidine rearrangement

日本大百科全書(ニッポニカ) 「ベンジジン転位」の意味・わかりやすい解説

ベンジジン転位
べんじじんてんい
benzidine rearrangement

ヒドラゾベンゼン(ジフェニルヒドラジン)が無機酸作用ベンジジンを生成する反応)。この際少量のジフェニリンを副生成物として生じる。この反応のみをジフェニリン反応ということもある。反応は、プロトンH+塩基性中心である窒素に結合して始まることは明らかであるが、その後に続く反応機構は不明である。

[務台 潔]


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ベンジジン転位」の意味・わかりやすい解説

ベンジジン転位
ベンジジンてんい
benzidine rearrangement

ヒドラゾベンゼン型化合物が強酸の作用によってベンジジン型化合物,ジフェニリン型化合物などに変化するような分子内転位反応をいう。パラ位置に置換基があるとセミジン転位が起る。

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