ビクリー(英語表記)Vickrey, William

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

[生]1914.6.21. カナダ,ビクトリア
[没]1996.10.11. アメリカ合衆国,ニューヨーク,ハリソン
カナダの経済学者。フルネーム William Spencer Vickrey。1935年アメリカ合衆国のエール大学卒業。1937年コロンビア大学で修士号,1947年博士号を取得。1950年から同大学経済学部教授,1979年からは名誉教授。公共経済学を専門とし,公共サービスの効率的・公平的価格決定のメカニズムを研究し,その理論は今日の公債入札や各種競売にいかされている。また情報が不完全な状況下で,政府や企業などの経済主体がどのように行動すれば的確な意思決定ができるかを理論化し,最適課税の根拠を築いた。こうした「情報の非対称のもとでの経済的誘因の理論」に対する貢献によって,イギリスのジェームズ・マーリーズとともに 1996年ノーベル経済学賞を受賞。なおビクリーは,第2次世界大戦後,カール・シャウプを団長とする税制使節団の一員として訪日,日本の租税制度に関して行なわれたシャウプ勧告で所得税と法人税を担当した。ノーベル経済学賞受賞の知らせを受けた 3日後,講演先に向かう途中で心臓発作により死去

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