ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ビットリア」の意味・わかりやすい解説
ビットリア
Vittoria, Alessandro
[没]1608. ベネチア
イタリア,マニエリスムの彫刻家。 J.サンソビーノに学び,その古典様式を吸収。『聖セバスティアヌス』 (ベネチア,サン・サルバトーレ聖堂) ,『聖ヒエロニムス』 (ベネチア,サンタ・マリア・ディ・フラーリ聖堂) などで宗教的熱情を表現し,16世紀後期のベネチアで最重要な彫刻家になるとともに,絵画的,印象主義的写実性によって次期バロックの先達ともなった。肖像彫刻にもすぐれ,『トンマーゾ・ランゴーネ像』『ニッコロ・デ・ポンテ公像』の秀作を残している。 1577年以後,ドッジ宮の装飾画制作に従事した。
ビットリア
Vittoria
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